介護職が子育てと仕事を両立させるには、まず、自分一人でどちらも完璧にこなそうと思わないことが大切である。たとえば保育園などの送迎はパートナーや両親、兄弟を頼るといい。料理もすべて手作りする必要はなく、惣菜やすでに味付けがされていて焼くだけのものを買っても良いのだ。負担が減れば、残ったやるべきことに集中しやすくなる。
また子供は病気や怪我をしやすい。そのため急に休んだり、早退したりしなければならないときもある。そこで欠勤や早退がしやすい職場を選ばなければならにだろう。たとえば、子育て中のスタッフが数多く働いている職場では、時短勤務や交代勤務に対応している施設も多い。子供がいると勤務時間が限られてしまうケースが多いが、子育てに理解を示している施設なら、自分自身の働ける時間帯に調整してもらいやすい。職場によっては託児施設を用意しているところもあるので、そのような施設に転職するのも育児と仕事を両立させるコツである。
そして、夜勤が難しいという場合、選択肢の候補にあがってくるのがデイサービスの仕事だ。デイサービスは基本的に日勤のみの場合が多くなっている。そのため、子供を保育所へ預けた後に出勤しても余裕があり、迎えの時間にもじゅうぶん間に合う可能性が高くなる。そのうえ、日曜日はデイサービスが休みになるところが多いので、保育所の休日と重なっても心配ない。しかし祝日は休みにならず、仕事になることが多い。そのため祝日の場合は家族などを頼る必要があるだろう。