介護職として活躍する人の多くが、育児や親の介護をしながら働いている。そんな人たちに、ぜひ伝えたいのが「無理は禁物」ということだ。介護現場の業務は体力を使う上、人間関係で精神も使う。そんな仕事をこなしながら、家庭の仕事も抱え込むのは、非常に負担がかかるといえる。
一人で抱え込み、キャパオーバーしてしまったら、自分はもちろん家族全員が大変なことになってしまう。そうならないよう、さまざまなサポートを駆使することをおすすめする。
そこで推奨したいのが、時短家電の活用だ。料理時間を削減したいならば、電気圧力鍋や自動調理鍋、そして食器洗い機を導入すると良い。洗濯ならば洗濯乾燥機、もしくは衣類乾燥除湿機を使うとかなりの時短になる。掃除の手間を省きたいなら、ロボット掃除機が役に立つ。
こうした便利な家電は、高価な傾向にあるため、なかなか手が出ないという人もいるだろう。しかし、時間は有限だ。少しでもゆとりの時間を作ることができれば、大きな視点で見て人生の質が大きく変わってくる。本当に必要な家電を取捨選択して、役に立つと思ったものは積極的に取り入れてみた方が良いだろう。
そして、親の介護をしている人は、ぜひ介護食の宅配サービスを利用した方が良い。特に嚥下が難しい高齢者を介護している場合、食事づくりは大変だ。毎日、飲み込みやすく栄養のある食事の献立を考え、調理にも気を遣わなければならず、用意に時間がかかってしまう。それを踏まえると、介護食の宅配サービスでプロに任せた方がよほど楽であり、安心でもある。両立が厳しいのなら、こうした外部サービスも調べてみてはどうだろうか。