介護職に就いている人の中には育児と仕事の両方をこなしている人も多くいる。こうした子育てとの両立で起こる大きな悩みの一つが時間のやりくりだ。
介護の仕事は事業所によって勤務形態が若干の違いはあるが、交代で休日を取るシフト制が基本となる。宿泊設備が整っている事業所では夜勤もこなさなければいけないため、生活が不規則になってしまうのは避けられない。生活のリズムが安定しない中で仕事以外に家事や育児もこなさなければいけないことで毎日が慌しく過ぎて行き心に余裕を持てなくなる人も多いと言われている。その結果、肉体的負担に精神的ストレスが加わって体調不良をおこしてしまったり、イライラした気持ちを子供にぶつけてしまうケースも少なくない。
こうした問題を解決するために必要となるのが周囲の協力だ。1日が24時間しかない以上、限られた時間の中で全てのことを完璧にこなすのは困難と言える。すべて自分で行わなければと考えがちだが、人を頼っても良いのだ。ここで挙げる協力とは、子供の送り迎えや仕事を終えて帰宅するまでの短時間の子供の面倒など、第三者でもできることを家族や信頼できる友人に任せるなどだ。そうすることで自分の時間を確保できる。その時間を趣味に使うなどしてストレス発散することで、子供とも笑顔で接することができるだろう。心と体の負担を減らして自分の健康を維持していくことが、介護職と子育てを上手に両立していく秘訣だ。